280年 西晋の中国統一

西晋せいしん（晋）の皇帝 司馬炎しばえん（武帝）は、280年に呉を滅ぼし、中国を統一しました。

西晋の建国

魏の将軍だった司馬炎は、265年に魏の皇帝から禅譲ぜんじょうを受けて西晋せいしん（晋）を建国しました。洛陽らくようを都としました。

禅譲とは、皇帝の位が平和的に有徳者に譲られることをいいます。

占田・課田法 ― 大土地所有を制限

司馬炎は、占田せんでん・課田かでん法を定め、大土地所有を制限しました。

占田・課田法は、身分に応じて土地の所有を制限する占田法と、農民に土地を割り当てて課税する課田法に分かれています。

占田・課田法は、均田制の先駆的な制度といわれています。

戸調式 ― 生産物で税を取る

司馬炎は、戸調式こちょうしきを定め、家族（戸）ごとに絹や綿（調）を収めさせるようにしました。