713年 風土記の撰上

元明天皇
元明天皇
語呂合わせ

無いさ(713)ほとんど、風土記ふどき撰上せんじょう

覚え方

『奈良の文学、不満二個』(天平てんぴょう文化の文学)

不 = 風土記ふどき

満 = 万葉集まんようしゅう

二 = 日本書紀にほんしょき

個 = 古事記こじき

風土記ふどきは、元明げんめい天皇地誌ちし撰上せんじょうみことのりによって編纂された地方の地理・産物・伝承などを集めた地誌ちしです。

常陸ひたち播磨はりま出雲いずも豊後ぶんご肥前ひぜんの5カ国が現存しています。

出雲国いずものくに風土記ふどきのみがほぼ完全に残っています。

目次

地誌撰上の詔

713年、元明げんめい天皇は各国に対して「地誌ちし撰上せんじょうみことのり」を発布しました。

この詔は、全国の地方に風土記の編纂を命じた施策です。

元明天皇は、推古すいこ天皇、皇極こうぎょく天皇(斉明さいめい天皇)、持統じとう天皇に続く4人目の女性天皇でした。

平城京遷都(710年)を実現した天皇としても知られ、律令国家の基盤整備に力を注いでいました。

現存する五風土記

現在まで完全または部分的に残存している風土記ふどきは、常陸ひたち播磨はりま出雲いずも豊後ぶんご肥前ひぜんの5つあり、「五風土記」と呼ばれています。

完全な形で残っているのは、出雲国いずものくに風土記ふどきのみです。

  • 常陸国ひたちのくに風土記
  • 播磨国はりまのくに風土記
  • 出雲国いずものくに風土記(完全な形で残っている)
  • 肥前国ひぜんのくに風土記
  • 豊後国ぶんごのくに風土記
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