905年 古今和歌集の成立

古今和歌集
古今和歌集
語呂合わせ

句をご(905)覧、古今和歌集の撰上

醍醐だいご天皇の命により、紀貫之きのつらゆき紀友則きのとものり凡河内躬恒おおしこうちのみつね壬生忠岑みぶのただみねの4人でわが国最初の勅撰ちょくせん和歌集である古今和歌集こきんわかしゅうが編纂されました。

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勅撰和歌集とは?

勅撰和歌集とは、天皇の命令(勅命)によって編纂された和歌集のことです。

格式が高く、朝廷文化の中で大きな意味を持ちました。

古今和歌集の成立

905年、醍醐天皇の命により、わが国初の勅撰和歌集として古今和歌集が成立します。

略して古今集こきんしゅうとも呼ばれ、全20巻・1111首が収録されています。

四季・恋・哀傷など、ジャンルごとに整然と分類されています。

4人の編者たち

編纂を担ったのは、紀貫之紀友則凡河内躬恒壬生忠岑の4人。

特に紀貫之は、序文の仮名序かなじょを書き、和歌の意義を漢文ではなく日本語で表現したことで、国文学こくぶんがく史上非常に重要な人物とされています。

優美で繊細な技巧

古今和歌集は、万葉集の素朴で力強い表現とは対照的に、優美で繊細な技巧が特徴です。

ここから、国風文化が本格化し、日本独自の美意識が育っていきます。

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