語呂合わせ
いつやろ(前1286)う、カデシュの戦い
エジプト新王国 第19王朝の王 ラムセス2世は、カデシュの戦いでヒッタイトのムワタリ2世とシリアの覇権を争いました。そして、世界最古の平和条約といわれるカデシュ条約を締結しました。
目次
シリア地方の覇権を争う
エジプトは新王国時代と呼ばれる繁栄期を迎え、領土拡大を積極的に進めていました。一方、ヒッタイトはアナトリア半島を中心に勢力を誇り、シリア地方を支配していました。両国の勢力圏がぶつかり合い、シリアの覇権を争うことになります。
エジプト王ラムセス2世は、4000両もの戦車を含む大軍勢を率いてシリアへ進軍し、ヒッタイト軍とカデシュという都市で激突しました。
世界最古の国際条約「カデシュ条約」
エジプト王ラムセス2世とヒッタイト王ムワタリ2世の戦闘は引き分けに終わり、両軍は兵を引きます。その後、両国は記録に残る世界最古の国際条約であるカデシュ条約を結びました。この条約により、互いの領土を尊重し侵略しないことが定められました。