前612年 アッシリアの滅亡

アッシリアの首都ニネヴェ
アッシリアの首都ニネヴェ
語呂合わせ

無為に(前612)なる、アッシリアの滅亡

オリエント(中東全域)を初めて統一したアッシリアは、新バビロニア(カルデア)とメディアの連合軍によって攻められ滅亡しました。

新バビロニアはカルデア人が建国したため、カルデアとも呼ばれます。

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史上初のオリエント世界の統一

アッシリアは、鉄器、戦車、騎兵を駆使して征服活動を展開しました。

アッシリアは、ヒッタイトの崩壊で流出した鉄器の製法を学んでいました。

その結果、メソポタミアだけではなくエジプトをも制圧し、史上初めてオリエント世界を統一しました。これにより史上初の世界帝国と言われることがあります。

力による支配

武力のみに頼り被征服民の虐殺や強制移住を繰り返し行ったことで、反乱が相次ぎ、アッシリアの支配は非常に不安定なものでした。

帝国の崩壊

アッシリアの最盛期を築いたアッシュル=バニパル王の死後、BC612年に新バビロニア(カルデア)とメディアの連合軍によって首都ニネヴェが陥落し、アッシリア帝国は滅亡しました。

アッシュル=バニパル王は、都のニネヴェに大図書館を建造したことで有名です。

4つの強国が分立する時代に

アッシリア崩壊後、オリエント世界はエジプトリディア新バビロニア(カルデア)、メディアに分裂し、四王国時代になりました。

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