701年 大宝律令の制定

文武天皇
文武天皇
語呂合わせ

なまる人(701)にも大宝律令

大宝律令たいほうりつりょうは、文武天皇もんむてんのうの時代に制定された、りつ(刑法)とりょう(行政法・民法)から成る法典です。

律令政治の基本法となりました。

目次

近江令、飛鳥浄御原令を引き継ぐ

大宝律令は、それ以前に制定された近江令おうみりょう飛鳥浄御原令あすかきよみはらりょうを基礎にして編纂されました。

  • 近江令(天智天皇) → 日本初の法典。内容の詳細は不明。
  • 飛鳥浄御原令(持統天皇) → 実態がわかっている日本初の法典。
  • 大宝律令(文武天皇) → 近江令・飛鳥浄御原令を発展させ、日本の律令国家を確立

大宝律令で「律」と「令」が整備

近江令と飛鳥浄御原令は、令のみでしたが、大宝律令では律と令がそろいました。

大宝律令は、唐の律令を参考に作られました。

藤原不比等と刑部親王が編纂

大宝律令は、藤原不比等ふじわらのふひと刑部親王おさかべしんのうが中心になって編纂されました。

藤原不比等は、藤原鎌足ふじわらのかまたりの子です。

刑部親王は、天武てんむ天皇の子です。

五刑 — 五つの刑罰

五刑ごけいとは、大宝律令の(刑法)に定められた5種類の刑罰のことです。

  • :むち打ちの刑
  • じょう:杖で打つ刑
  • :懲役
  • :流罪
  • :死刑

律令国家 成る

律令国家りつりょうこっかとは、りつりょうによって統治される国のことです。

  • :刑法
  • :行政法・民法

日本は、大宝律令によって、律令国家としての体制が確立しました。

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