前359年 商鞅の変法

商鞅
商鞅は改革で恨みを買い、敵対勢力に処刑されました。
語呂合わせ

残酷(前359)な法律、商鞅の改革

商鞅しょうおう変法へんぽうとは、しん国内で商鞅しょうおうが行った国家体制の変革のことです。

秦の考公こうこうは、法家ほうかの商鞅を登用して中央集権化のため、法治主義に基づく改革を実施しました。

中央集権化とは、国の権力を中央(この場合は、国王の考公)に集中させることです。

法家とは、法治主義(法律によって国を治めること)の一派のことです。

商鞅が行った改革には、郡県制ぐんけんせい什伍じゅうごの制軍功爵ぐんこうしゃくの導入などが挙げられます。

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郡県制 ― 官僚による統治

商鞅は、従来の血縁に基づく封建制を廃止し、郡県制を導入しました。

郡県制ぐんけんせいとは、君主が直接支配する区画のと、他国から獲得した領域であるに分け、中央から派遣された官僚が知事として行政を行う方法のことです。

邑制国家から領域国家へ

秦は、郡県制の導入によって、邑同士を線で結ぶ邑制ゆうせい国家から領域を面で支配する領域国家へ転換することができました。

什伍の制 ― 連帯責任

什伍じゅうごの制とは、農村において、治安維持や徴税に連帯責任を負わせる制度のことです。

軍功爵 ― 人物本位の人材登用

軍功爵ぐんこうしゃくは、氏族の出身に関係なく手柄を立てれば出世できる制度です。

商鞅は、人材登用の方法も改革を行いました。

秦の中国統一の基礎を築く

商鞅の変法により、秦の富国強兵を図ることができました。

最終的に秦が中国統一をできたのも、商鞅の改革があったためといわれています。

この時代に興味を持つために ― 漫画『史記』

横山光輝の漫画「史記」は、古代中国の歴史を描いた作品で、特に「史記 第2巻」では商鞅の改革とその影響が鮮明に描かれています。この漫画は彼の思想や改革の実践がどのように行われたかを視覚的に理解する良い教材です。

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