前2300年頃 アッカド王国のメソポタミア統一

庭師として働く若き日のサルゴン1世
語呂合わせ

踏み終え(前2300)て、アッカド王国のメソポタミア統一

アッカド王国サルゴン1世サルゴン)は、シュメール人の都市国家を征服し、初めてメソポタミア全域を統一しました。

この記事では、サルゴン1世によるメソポタミア統一について整理し、高校世界史で問われやすいポイントをわかりやすく解説します。

目次

サルゴン誕生伝説

サルゴン1世
サルゴン1世

サルゴン1世は、女性祭司の子として生まれ、出生を隠すためにカゴに入れられユーフラテス川に流されたが、庭師に拾われて育てられたという伝説があります。

真の王、サルゴン

サルゴンという名はヘブライ語での読み方です。アッカド語ではシャル・キン(真の王)と呼ばれていました。

初めてメソポタミア全域を統一

セム語族アッカド人であるサルゴン1世は、アッカド王国を建国。

シュメール人の都市国家を征服して、初めてメソポタミア全域を統一しました。

アッカド王国は、「史上初の帝国」といわれることがあります。

四界の王 ― 上の海から下の海まで支配

サルゴン1世は、上の海(地中海)から下の海(ペルシア湾)まで支配したと記録されています。

セム語族

セム語族は、アフロ = アジア語族に属する言語グループです。

セム語族は西アジアから北アフリカ一帯に居住していました。アッカド人、アムル人、アラム人、フェニキア人、ヘブライ人、アラブ人などが該当します。

遊牧民グディ人による侵略

アッカド王国は、ザグロス山脈から興った遊牧民のグディ人の侵略により滅亡しました。

ウル第3王朝 ― 復活するシュメール人

その後、シュメール人は力を盛り返し、前2100年頃、ウルナンムウル第3王朝を建国。ウルナンムは世界最古の法典といわれているウルナンム法典を作りました。

また、ジッグラトには、守護神の月の神をまつる神殿があったといわれています。

関連年表

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年号出来事
前3000年頃シュメール人の都市国家
前2500年頃ウル第1王朝の成立
前2300年頃アッカド王国のメソポタミア統一
前2100年頃ウル第3王朝の成立
前1830年バビロン第1王朝(古バビロニア王国)の建国
前1792年ハンムラビ王の即位
前1700年頃ヒッタイト王国の成立
前1595年頃バビロン第1王朝がヒッタイトの侵入で滅亡
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