前2000年頃 クレタ文明

ミノタウロス
牛人ミノタウロス。ミノス王の妻パーシパエーの子。
語呂合わせ

ふれまわ(前2000)るミノタウロスの伝説、クレタ文明

クレタ文明は、クレタ島を中心に栄えた古代文明です。クレタ島のミノス王にちなんでミノス文明またはミノア文明ともいいます。20世紀初めにイギリスの考古学者エヴァンズによって発掘されました。

クレタ文明は、ギリシア最初の文明です。のちに栄えたミケーネ文明と合わせてエーゲ文明といいます。

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平和的な海洋文明

クレタ文明は、エーゲ海のクレタ島を中心に海上交易で繁栄した文明です。

明るく開放的な平和的な文明だったといわれています。

「城壁がない」クノッソス宮殿

クノッソス宮殿
クノッソス宮殿の遺跡

クレタ島の周辺は海に守られているため、文明の中心に存在していたクノッソス宮殿には城壁がありませんでした。

クノッソス宮殿は小さな部屋がたくさんあり、迷路のような構造をしていました。

クノッソス宮殿は、ミノタウルスを閉じ込めるための迷宮があったといわれています。

また、宮殿の壁には色鮮やかなイルカやタコのフレスコ画が描かれていました。

クレタ文字 ― 線文字A

クレタ文明では、線文字A(クレタ文字)が使用されていましたが、未解読です。

民族系統も不明でどのような民族が、文明の担い手であったかもわかっていません。

アカイア人に征服され崩壊

クレタ文明は、北方から侵入したギリシア系のアカイア人に征服され崩壊しました。

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