語呂合わせ
勇み(前133)、足元すくわれる、グラックス兄弟の改革
グラックス兄弟は、中小農民の没落が軍事力の低下につながると危機感を抱き、護民官となり改革を断行します。
しかし、元老院の反対で失敗しました。
前202年 ザマの戦い
語呂合わせ 痛烈(前202)な一撃、ザマの戦い 第二次ポエニ戦争のカンネーの戦い(カンナエの戦い)で敗北したローマ軍は、大スキピオ(スキピオ・アフリカヌス)の下、…
目次
中小農民の没落
第3回ポエニ戦争後、シチリアから安価な穀物が流入することでイタリア本土の中小農民が没落しました。
没落した中小農民は、土地を失って無産市民になりました。
前149年 第3回ポエニ戦争(第三次ポエニ戦争)
語呂合わせ 人ショック(前149)、第3回ポエニ戦争 第3回ポエニ戦争では、小スキピオ(スキピオ・アエミリアヌス)率いるローマ軍がカルタゴの市街地を徹底的に破壊し、…
これは中小農民が担っているローマ軍の弱体化を意味しました。
「パンと見世物」
有力者は、選挙権をもつ無産市民を支持基盤にするため、「パンと見世物」を提供しました。
「パン」は食糧の配給、「見世物」は、剣闘士による競技を意味します。
グラックス兄弟の改革 ― 土地所有の制限
こうした中、中小農民の立て直しをするため、護民官となったグラックス兄弟は改革に着手しました。
グラックス兄の改革
まず、グラックス兄は、リキニウス法を復活させ土地所有を制限し、余った土地を没落した自作農民へ再配分させ、中小農民の再建を図ろうとしました。
しかし、反対派の元老院らによって暗殺されてしまいました。
グラックス弟の改革
その後、グラックス弟が、護民官となり貧民のための諸法案を可決させていきましたが、やはり反対派の元老院により自殺に追い込まれています。
「内乱の1世紀」を迎える
グラックス兄弟の改革以後、ローマは「内乱の1世紀」と呼ばれる混乱した時代を迎えることになります。