前1504年 トトメス3世の親征

トトメス3世
トトメス3世
語呂合わせ

ひとこれしん(前1504)せい、トトメス3世

エジプトの新王国時代 第18王朝 6代目の王であるトトメス3世は、17回もの親征を行い、エジプト史上最大の版図を獲得しました。

この記事では、トトメス3世について整理し、高校世界史で問われやすいポイントをわかりやすく解説します。

目次

エジプトの新王国時代

テーベ
テーベ

新王国時代は、前1570年頃~前1070年頃のエジプト第18~20王朝の時代のことを指します。首都はテーベに置かれました。エジプトが最も繁栄した時代として知られています。

異民族ヒクソスを追放

ヒクソス
ヒクソス

新王国は、中王国の衰退を招いた異民族ヒクソスを追放することで成立しました。

エジプトのナポレオン「トトメス3世」

トトメス3世は、エジプト第18王朝の6代目のファラオです。

はじめは、義理の母であるハトシェプスト女王と共に共同統治を行い、平和交易外交を推進しましたが、ハトシェプスト女王の死後は、対外遠征を推し進めていきます。

古代エジプト史上、最大の版図を築く

卓越した軍事力と政治力でシリアヌビア(現在のスーダン)遠征し、エジプトを史上最大の版図へと導きました。彼は、後にアメリカの考古学者によって、「エジプトのナポレオン」と呼ばれることになります。

アモン神官の力が強まる

対外遠征で連戦連勝が続くと、エジプトの首都テーベの守護神アモンアメン)への寄進により神官の勢力が強大になりました。

やがて、ファラオと神官は対立するようになり、アマルナ革命へと繋がっていきます。

関連年表

エジプト第一王朝の成立からプトレマイオス朝エジプトの滅亡までの歴史は、次の通りです。

スクロールできます
年号出来事
前3000年頃エジプト第一王朝の成立(上下エジプトの統一)
前2686年頃エジプト古王国の成立
前2560年頃クフ王のギザの大ピラミッドが完成
前2040年頃エジプト中王国の成立
前1700年頃異民族ヒクソスの侵入
前1550年頃エジプト新王国の成立
前1504年トトメス3世の親征
前1379年アメンホテプ4世がアマルナへ遷都
前1333年ツタンカーメンの即位
前1286年カデシュの戦い
前663年アッシリアがエジプトを征服する
前612年アッシリアが滅び、四王国に分裂する
前525年アケメネス朝ペルシアがエジプトを征服する
前332年アレクサンドロス大王がエジプトを占領
前305年プトレマイオス朝エジプトの成立
前31年アクティウムの海戦
前30年プトレマイオス朝エジプトの滅亡
目次