語呂合わせ
汚れ(前450)清める、十二表法
語呂合わせ
『自由に力説、ホルテンシウス』(共和政ローマの法律の順番)
自由に = 十二表法(前450年)
力説 = リキニウス・セクスティウス法(前367年)
ホルテンシウス = ホルテンシウス法(前287年)
十二表法は、ローマ最古の成文法です。12枚の銅板を使って、これまでの慣習法を成文化しました。
これにより、貴族による法知識の独占が打破されました。
目次
貴族のみに把握される法
共和政ローマの初期、法律は貴族(パトリキ)のみに知らされており、政治や裁判は彼らの独占状態にありました。
これにより、平民(プレブス)は理不尽な判決を受けても異議を唱える手段がなく、不満が高まっていきます。
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前494年 聖山事件
語呂合わせ しくじ(前494)るな、聖山事件 ローマの平民は、貴族の権力の独占に反抗して、聖山(モンケ=サケル)に立てこもりました。 この事件を、聖山事件といいます…
平民による法の開示要求
平民たちは次第に、自分たちにも法を知る権利があると主張し始めます。
これに対して貴族も無視できなくなり、法を明文化して公にする動きが出てきました。
こうして、法の透明性を求める運動が始まります。
十二表法 ― 法の成文化
前450年、こうした中、作られたのが十二表法です。
これはローマで最初に成文化された法律であり、広場(フォロ・ロマーノ)に掲示されて市民すべてに公開されました。
残る課題
十二表法によって平民の基本的な法的地位は向上しましたが、依然として貴族と平民の間には多くの不平等が残りました。
例えば、貴族と平民の結婚は禁止されたままであり、真の平等にはまだ道のりがありました。