ローマ(前60)で、第1回三頭政治
ポンクラ帰る(ポン=ポンペイウス、クラ=クラッスス、帰=カエサル)
元老院に対抗するため、ポンペイウスは、クラッススとカエサルは盟約を結び、第1回三頭政治を成立させました。
ローマは、共和政から独裁政治へと次第に傾いていくことになります。
第1回三頭政治 ― 元老院への対抗
ポンペイウスは、スパルタクスの反乱などで功績を挙げるにつれ、彼の影響力を増すことを恐れた元老院と対立するようになりました。
そこで、財力のあるクラッスス、民衆の人気のあるカエサルと結び、第1回三頭政治を行うことにしました。
第1回三頭政治が始まると、カエサルはガリアに遠征し、クラッススはパルティアに遠征して、それぞれ勢力を拡大させようとしました。
カエサルのガリア遠征
カエサルは、ガリア総督に任命されると、ガリア(現在のフランス)に遠征(前58~前51年)し、権力基盤を強化しようとしました。
クラッススのパルティア遠征
クラックスは、パルティア(安息)に遠征しましたが、カルラエの戦い(前53年)で戦死しました。
第1回三頭政治の崩壊
クラッススの死後、ポンペイウスとカエサルは衝突し、第1回三頭政治は崩壊します。
ルビコン川 ― 「賽は投げられた」
カエサルを恐れていたポンペイウスは、これまで対立していた元老院と結び、カエサルを追放しようとしました。
怒ったカエサルは軍事境界線のルビコン川を渡り、ローマに攻め込み、ポンペイウスはエジプトに逃亡し、その地で殺害されました。
カエサル、インペラトルになる
ポンペイウスを打倒したカエサルは、元老院からインペラトル(最高軍司令官)の称号を与えられました。
その後、カエサルは、独裁体制を築いていくことになります。
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